ドレッシング疲れ

ドレッシングとは野菜サラダをおいしく頂くために、仕上げに使う調味料のことです。ところでいわゆるドレッシング疲れをご存知でしょうか。
昔、ドレッシングといえば、ビンの中で油と調味成分とが半々に分離した状態で売られていました。使う前に良く振ってから、野菜にかけて食べたものです。
その当時から時代が変わって、分離せずにオレンジ色でお酢の味がするものや、ごま風味ドレッシング、さらには玉ねぎのすりおろしが入った洋風なものなどが登場し、次々と進化しておいしくなっていきました。
進化の過程で主客が入れ替わり、野菜ではなくドレッシングの味を楽しむようになってきました。なみなみ、だくだくにドレッシングをかけてサラダを頂くのです。
しかしそういう使い方は塩分やカロリーのことを考えると体にやさしくありません。しかも新製品が誕生するたびに買い求めて試してみることにも疲れてきました。この状態をドレッシング疲れといいます。
あるときドレッシングを切らしてしまい、冷蔵庫にあった味ぽんをかけてみました。少しもの足りません。そこで、マヨネーズをぐるっとかけてみました。すると、結構いけます。おいしいです。
ありふれた組み合わせで、それなりにドレッシングの味になりました。これでいいと思うようになりました。それ以来、再びドレッシングを買うことはなくなりました。