放下鉾の風景・第四番
放下鉾(ほうかぼこ)の紹介です。町会所の二階に上がらせてもらいました。二階では東側に鉾町の方々が座って親睦を深めておられました。私は恐る恐る三光丸が祀られているところへ座らせてもらい下からそっと見上げると何とも可愛らしい姿が目に入りました。これは写真では伝わらない可愛さだと思います。鉾については古いしきたりを守り女性は上れなかったように記憶しています。
放下鉾の説明 | 放下鉾の写真 | |||
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順番を待ちさえすれば鉾の中にも上らせてもらえます。やはり子供が主役の祭であり、楽しそうに鉾を見学している姿を見かけます。子供の目からすると鉾内部は秘密基地のように好奇心をそそられるものでしょう。 | ||||
放下鉾内部から外を眺めます。音頭取の方が立つ鉾の前面を上から見下ろします。ちょうど奉納された酒樽が積み上げてあります。 | ||||
鉾内部は通常の鉾同様に中心に真木があり四方からそれを支える柱があります。それぞれは紅白の生地で巻かれています。天井も赤い生地で覆われており縁の部分は金箔を貼った板がはめこまれています。目の前に駒形提灯の御神燈が見えます。 | ||||
鉾の見学を終えると、ちょうどお囃子を披露する時間となり揃いの浴衣を着た人たちが続々と鉾に入って行かれました。私は三歩下がってバグダッドの図を眺めつつ暫しお囃子を聴かせてもらいました。 | ||||
一方女性陣は建物二階より男性陣のお囃子を見守っておられます。こういう光景が昔から繰り返されて続いて来たのでしょう。2006年7月16日宵山8時3分。私は途中で静かに退席しましたが、お囃子とともに宵山の時間はゆっくりと流れてゆくのでした。 |