放下鉾の風景・第六番
放下鉾(ほうかぼこ)の紹介です。放下鉾の稚児人形「三光丸」の名前は日・月・星の三光が下界を照らすところの「三光」に由来することは想像に難くないところです。久邇宮多嘉王(くにのみやたかおう)さんの命名とされています。三光丸は鉾の上で稚児舞ができるように生みだされており人形使いの方が三人ほど後ろについて命を吹き込む役割を果たしておられます。昭和の初めまで長刀鉾と同じく生稚児(いきちご)を頂いていた鉾として、その思い入れを感じます。かわいい三光丸は、これからも鉾町の人たちから大切に守られて行くことでしょう。
放下鉾の説明 | 放下鉾の写真 | |||
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放下鉾三光丸のお顔です。巡行時には正装で冠をかぶっています。鮮明な画像ではないのですが人は可愛らしいものを見るときには瞳孔が開いて焦点が合わないものですから、こういう印象で良いでしょう。実物は宵山に会所を訪ねて下さい。 | ||||
音頭取の体を張った勇ましい指揮により曳手の息も合います。放下鉾はピタリと北を向きました。これで辻回し完了です。 | ||||
鉾が北に向きを変えると曳手は巡行のために綱に沿って整然と並びます。音頭取は辻回しの際には四名で指揮を執り巡行時には二名で指揮を執ります。 | ||||
放下鉾は稚児人形の稚児舞を担当する人形使いの方が少なくとも三名乗っておられて、この方々も専用の衣装を身に着けておられます。全て準備が整い音頭取の掛け声の下、再び放下鉾の巡行が再開されます。 | ||||
音頭取の掛け声によって、曳手は一斉に綱を引き放下鉾が動き出します。鉾の上では三光丸も巡行の指揮を執って動いています。 | ||||
放下鉾は北に向かって、ゆっくりと進んで行きます。鉾の後ろ姿を見送ると皆川泰蔵さんのバグダッドの見送が取り付けられており、ふくろうが羽ばたいている様が目に入りました。鉾の後ろにはオレンジ色の三光マークをつけた台車も付き従って巡行しています。 |