コーヒーミル・チューニング続編
カリタダイヤミルは、シャフトにある刃でコーヒー豆を荒砕きにしたあと、左右の臼刃でさらに細かく挽くようになっています。ハンドルを回す際の抵抗感は、主に最初のコーヒー豆を荒砕きにするために発生するものだと思います。そのため、シャフトにある刃を鋭角に研ぐことで、ハンドルを回転させるための力を最小限に抑えることができると思います。
シャフトの刃を研ぐには、私の場合はホームセンターで小さい平ヤスリを一本買いました。ノーマルのシャフトの刃は鋭角さがなく、丸みを帯びた状態です。それを一本一本、削りたおしていくのです。この削ることについては、一日で終わらず、削っては組み込んでコーヒー豆を挽いてみて、しばらく様子を見てはまた、ばらして削るというように、一週間~一ヶ月くらいは遊べるのではないでしょうか。
鋳鉄部品の表面は、独特の荒々しさをとどめています。こういう部品を見ると、あまり関係のない部分も削って表面を平らにしたくなります。趣味の世界といえます。特に4枚ある臼刃の内側2枚については、ホッパーから豆を投入する際に見える部分を平らに削ってみました。鏡面処理とまでは行きませんが、平ヤスリで丁寧に削って、彫刻刀用の砥石で仕上げをした程度です。
さらに、この内側2枚の臼刃は、砕けた豆を中心から外側に、移動させるために5つの溝をもっているのです。ちょうど、回転式拳銃の弾倉の外側にある溝のような、もしくはトタンのようなイメージです。その溝も鋳物の地肌を持っているため、豆の移動を円滑にする意味で削って見ました。これは棒ヤスリで削ることができました。しかし本当はシャフトの刃でコーヒー豆を砕く際に、臼刃のこの鋳物の地肌が滑り止めとして働くことが必要なのかもしれません。(削ってしまったので後戻りできません。)