布袋山の風景・第二番
布袋山の紹介です。布袋山は山鉾巡行に参加していた時代には曳山であったとされます。祇園祭の中で曳山とは岩戸山、北観音山、南観音山、鷹山と合わせて五基になります。そもそも慶長年間(1596年~1615年)から祇園祭に参加する歴史をもっている山であり布袋さんを祀っているのですから、これは七福神巡りの対象として認識する必要がありそうです。御利益のある貴重なちまきも販売されていますから、是非訪れてみたい山です。
布袋山の説明 | 布袋山の写真 | |||
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布袋山保存会のテントの後ろでは、この場所にある会社が祇園祭の期間に屏風祭の一環として展示をされています。布袋さんの置物は販売もされていたように記憶しています。 | ||||
保存会のテントには古い提灯が下げられていました。「この提灯は古い、値打ちのある提灯です。」とおっしゃる。 | ||||
この提灯の文字は今になって気付きましたが「姥柳」と書いてあります。姥柳町の祭用の提灯ということでしょう。布袋山は「ちまき」も「護符」も販売しているのです。「壽福増長、子孫繁昌、火迺要慎」と記された護符です。 | ||||
布袋山は、テント一つと雖も祭を構成する重要な山であり訪れる値打ちがあります。会社の敷地の東側の壁際には織田信長の時代にヤソ会によって建てられた南蛮寺跡を示す石碑もあり、少し歩くと歴史に当たる京都の町を奥深さを示しています。 | ||||
夜の布袋山です。立派な提灯にも明かりが点って、良い雰囲気です。 | ||||
布袋山の御神体は中国から伝来した青磁の布袋さんで、両脇に唐子童子を配していると説明があります。天明の大火の前には木像であったということです。見逃されることが多いのですが、この夜の明かりに照らし出される布袋さんは、ここを訪れる値打ちを感じさせるものとなっています。 |