大文字五山送り火:大文字火床
大文字山の登山道入り口付近には、足利義政が、実子でもあった「義尚公が陣中でなくなりその開盆にめい福のため、始めた」と、書かれた看板があり、大文字送り火の起源が説明されています。起源には諸説ありますが、京都の歴史を照らす送り火といえます。現代でも、お盆に帰ってこられた先人の精霊を送るための行事といわれることは、先人を大切に思う自然な感情を体現しているというべきでしょう。大文字の火床を目指すべく、銀閣寺の門前を通り、登山口に到着します。そこから山道を通って火床にたどりつくまでの一歩一歩は、やはり歴史の重みを実感するものになると思います。