あるいてゆこう長刀鉾のちまきβ
長刀鉾のちまきの紹介です。祇園祭の厄除けちまきは八坂神社の主祭神の一である須佐之男命(すさのをのみこと)が旅先で蘇民将来(そみんしょうらい)に一晩泊めてもらったお礼に、後々に疫病が流行った時には茅の輪を腰に下げて蘇民将来の子孫と名乗れば免れると教えたという伝説に因むとされます。ちまきは元は茅(ちがや)で巻いたようですが現在は笹などでも巻かれます。「蘇民将来子孫也」と書かれたちまきを玄関などに飾る習慣は、この疫病除けを願うものであり祇園祭のメインテーマです。
長刀鉾ちまきの説明 | 長刀鉾ちまきの写真 | |
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長刀鉾のちまきは玄関先に飾られる定番として京都の町中で広く見られます。宵山の夕方には売切れていることが多く一番人気のちまきでしょう。長刀鉾と書かれた帯を巻くのが特徴です。 | ||
帯を取ると葉の茎でちまきを束ねている部分に「蘇民将来子孫也」と記された札が差し込まれています。ちまきは巻付けを固定するために茎が一本だけ下向きに突き出ています。これがちまきの前面です。ちまきには表と裏があります。 | ||
十本のちまきを束ねて一つの厄除けちまきができています。中に餅は入っておらず一年間玄関などに飾ります。翌年に新しいちまきと取替える古いちまきは各山鉾に返納するか、八坂神社に納めるか、節分に吉田神社などに納めるか、近くの神社に納めるか、もしくは一月に立木さんに納めるなどするようです。 |