長刀鉾の礎石
長刀鉾の礎石を取材しています。祇園祭の期間が済んでしまえば、もう楽しみはないかといえばそんなことはないようです。山鉾町めぐりをすれば、山鉾の痕跡たる鉾建ての目印となる石が地面に埋め込まれていることを知ることができます。この石は、長刀鉾のように鉄板であったり、場所によっては、何もないこともあり、数が違ったりと発見する楽しみもあります。一巡りするには、やはり一日仕事でしょうか。この石を日本語で何というかはまだ知りません。とりあえず家を建てる際に柱の下にある石を、礎石といいますので、礎石と表現しておきます。英語ではベースというよい単語がありました。基礎、土台、野球の塁を表すBASEです。各所に4枚あれば野球のベースのようでもあり、そもそも基礎という意味も適切ですし、35ヶ所の山鉾をめぐる足がかりにもなるこの石は、野球のベースに例えても面白いものです。各山鉾の巡り順は、あるいてゆこう祇園祭のサイトに著してありますので、長刀鉾から順にページを辿って、最後菊水鉾まで確かめて見て下さい。
説明 | 写真 | |||
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まずは、長刀鉾の礎石(そせき)を確認します。もともと、アスファルトでなく、土の道路に埋められた石なら、アスファルトで舗装されると、最低でも10センチはかさ上げされるはずですから、埋まってしまうと思われます。それをうまく囲って鉄板の蓋をしてあるのかな?と勝手に解釈。西面には外側に左右もう一つずつ鉄板があります。 | ||||
外側のベースは鉾建ての時にロープを引っ掛けて作業をするための杭の役割を果たしているのか、それとも、大型鉾なので6個のベースが必要なのかは、定かではありません。ちなみに、保存会の建物を見ると、日ごろは堅く閉ざされているようです。 |