1. きりきり

きりきり

きりきり。忙しく立ち働くことをきりきり舞いという。剛速球に眩惑されることをきりきり舞いという。胃の痛み方もきりきりという。きりきりはぎりぎりの清音でもある。

ぎりぎり。きり。締め切りの境界線手前すれすれのこと。きわきわ。ぴちぴち。余裕がないこと。かろうじて間に合うことをいう。人は締め切りを目標として努力するのであり、達成できる最小限(最大限)の力で事務処理を行なうからきりきりであることは奇跡ではなく必然といえる。

作業途中では余裕がないのに丁寧に見直す手順を踏んだりして、きりきりの線を狙っていることを常々自覚する。その尺の中で最大限の努力を惜しみたくはない。

締め切りがなければ着手そのものが後回しになるから着手すべき課題として自覚できる境界線の内側きわきわにある物事を締め切りの境界線の内側すれすれで処理していることになる。