菊水鉾の風景・第五番
菊水鉾は屋根に特徴があるため、その姿を見れば菊水鉾であるか否かは一目瞭然です。湾曲した唐破風屋根は菊水鉾だけの特徴です。また真木中ほどの榊を取り付けている部分に「菊水」という鉾名を金文字で記した板を取り付けているのも独自の形式でしょう。
菊水鉾の説明 | 菊水鉾の写真 | |||
---|---|---|---|---|
巡行する菊水鉾には稚児人形の姿があります。これが菊の露を飲んで700年間不老長生した菊慈童です。方向転換が終了し、再び巡行準備を整える菊水鉾です。烏帽子を被った音頭取は以後も進路を指し示します。辻回しの際に車輪に上る音頭取は、それ以外の時は鉾の前を歩いているようです。 | ||||
巡行する菊水鉾の真木の中ほど、両側に広がる榊の間に、青地の板に金文字で「菊水」の名が記されています。屋根の上には屋根方が3人、真木のゆれを調整する役割を果たしています。 | ||||
巡行する菊水鉾。囃子方が、お囃子を演奏する中で、ゆっくりと鉾が進んで行きます。菊水鉾の裾幕は波の模様です。やはり鉾というのは見立ては船なのでしょうか? | ||||
通り過ぎて行く菊水鉾を見送ると、鉾後方の見送は雨のため取り外されていました。鉾の破風飾りは向かい合う鳥。また、二つの金色の花でしょうか。鉾には前だけでなく側面、後方も簾(すだれ)が取り付けられています。 |