菊水鉾の風景・第四番
大型の鉾にとって、その存在感を発揮する場は山鉾巡行であり、その中でも辻回しが最大の見せ場です。菊水鉾も多くの人々の力によって京都の町を巡行しています。その姿を一部ですが紹介しましょう。
菊水鉾の説明 | 菊水鉾の写真 | |||
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菊水鉾の旗手が四条河原町に到着しました。続いて鉾本体も到着します。他の山鉾にも見られますが、行列の先頭には上下(かみしも)で唐傘をさしている人がおり、続いて綱を引く曳手が続きます。 | ||||
菊水鉾も、辻回しでは曳手が二列に並んで綱を引きます。ざっと見て40人前後の人数で引いています。 | ||||
辻回しで綱をもって並ぶ曳手の終端の方は、体に綱を巻きつけて全力を注いで鉾の方向転換を支えています。ちなみに、さりげなく曳手諸氏が被っているのは、小さいくかわいらしい笠ですね。 | ||||
菊水鉾の辻まわしを見ると、曳手が引く綱の端は前輪にも巻きつけているようです。10トン以上の重量の鉾を方向転換させる力が、ここに加わります。ちなみに音頭取の方の後ろにある前懸の鯉の滝登りの図は、他の年には別の図柄のものでした。年によって懸け変えて巡行しているのでしょう。 |