大文字五山送り火:船形続編
京都市北区西賀茂船山町にある船山の斜面にある船形。船形頂上から時計まわりに外周を下ります。
説明 | 写真 | |||
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船形の頂上にある、火床は十字型であり、大文字の一と人との交差部分にある火床と似ています。大文字の交差部分の火床は、十字と、ハの字を組み合わせた形です。また、この船形の火床は、中心に鉄のパイプが立っており、そこに細長い木がくくりつけられている点も、大文字の交差部分の火床と異なる点です。頂上から下を見下ろすと、船の帆柱部分の火床が縦に並んでいるのが見えます。 | ||||
頂点から、左に降りて、時計まわりに石段を下っていきます。途中途中に火床があります。 | ||||
視線を、移して船形全体を見渡します。送り火斜面は、自然の山から木を伐採しているのです。 | ||||
この下りコースは、眼下に市内を見下ろしながら、ゆっくり下ってゆくため登りよりも爽快です。途中にある岩肌をみると、表面が点々とさびたように山吹色になっています。この手の岩は松ヶ崎経ヶ谷近辺にも転がっています。 | ||||
写真の火床は、船形の東の端のものです。船形の西の端の火床も、同じくT字形です。この東の端の火床から先へ進むには、少し道を引き返す必要がありますが、そのまま草むらを歩いて下に降りました。横に続く火床は船形の船体上部の線を構成するためのものです。今回は、船の外周を歩きますので、そのまま船底に沿って進みます。 | ||||
船底に沿って歩いて、そろそろ一周完了です。火床付近には、ところどころにドラム缶を二つに切ったものに水をためておいてあります。 | ||||
大文字山の火床も、大半はこのタイプです。地面に直接木を組んで燃やすのだと思います。よく見ると、火床には、燃え残りの木もいくつかあり、文字が読めるものもありました。かなうならば全部燃えたいものです。燃え残るのも人生かも知れませんが。といいながら一周完了です。 |