1. 越年そば

越年そば

越年そばの図

おいしいということが、唯一無二で楽しいという意味だとすれば、家族のために手作りで用意する越年そばこそが、最高においしいに違いありません。なんか味はいまいちだけど最高においしいねという越年そばをめざします。

材料は厳選素材

そば粉と小麦粉の図

国産のそば粉と国産の小麦粉を用意します。10割そばというのもいいのですが、今回は6:4もしくは7:3程度に粉を混ぜて作ります。小麦粉を混ぜる方が断然作りやすいです。

粉をボウルに適量入れます。

粉の図

粉の量は目分量です。大体食べたい料を想像しながら、ボウルに粉を入れます。そばと小麦粉の割合も目分量でよいでしょう。

生地を練ります。

生地の玉の図

粉に少しづつ水を加えながら練っていきます。ベタベタにならないように気を付けながら練っていくと、きれいなボール状にまとまります。手のひらで押し練るという感じでしばらく練っていくと、継ぎ目のないなめらかな粘土状の生地に仕上がります。

生地を小玉にする。

生地の小玉の図

生地を団子の少し大きめぐらいにちぎっていきます。ひとつずつを延ばして餃子の皮の一回り大きめ程度に延ばすためです。

生地を延ばす。

生地を延ばす図

家でそばを簡単に作るための裏技です。麺棒はなくても、すりこぎなら多くの家庭に常備されています。要は普通の包丁で切れる長さの麺にすればよいのです。そのため生地は極めて小さ目に延ばします。

すべて延ばします。

延びた生地の図

すべての生地を延ばします。小麦粉をまぶしながら、生地どうしがくっつかないようにします。

生地を切って麺に仕上げます。

麺の図

延ばした生地を3枚ずつぐらいに重ねて包丁で切ります。この時、よく砥いだ包丁を使うことがポイントです。切れない包丁で切ると麺どうしを圧着させてしまうことになります。また重ねすぎも同様の結果をもたらします。麺が引っ付くと、ゆでた時にうまくばらけてくれません。

お湯はあらかじめ沸かしておきます。

お湯の図

お湯は、麺づくりと並行して沸かしておきます。麺を切り終わったときにはお湯が沸騰しているのが理想です。切り終わったらすぐにゆでましょう。すべての麺を一度に投入することは無理ですし、2回から3回に分けて入れてもよいでしょう。麺を入れたらすぐによくかき混ぜて、麺どうしが引っ付かないようにします。

麺の湯切りをします。

ゆで上がった麺の図

麺のゆで時間は2分程度だと思います。お好みで味見をしながら、固さ加減を見極めてください。ざるに空けて水洗いします。

越年そばの完成。

越年そば完成の図

今回は冷製麺です。だしが難しいのですが、京風だしうすいろという、だし醤油をのばして、醤油とみりんを加えてみました。あとはカツオぶしを振りかけています。これで美味です。本当においしいだしを作る場合は、なすび、玉ねぎ、干しエビ、干し椎茸、昆布、などでだしを取れば美味しさ間違いなしでしょう。年末までに数回練習して臨めば間違いありません。