10割手打ちそば
そばが好きで、日曜日の昼間などは、よくそばをゆがいて食べたりします。いつもは、安物の乾麺をゆでて食べるのですが、昨日100%のそば粉を買ってきて手打ちそばに挑戦してみました。普通は、そば粉だけではうまくまとまらないということです。そのため小麦粉を足してつなぎにつかうようですが、今回は、そば粉のみで10割そばをめざします。
袋のそば粉は300gです。今回購入したそば粉は、300g入で@262円(税込)でした。場所によってはもう少し安いかもしれません。このそば粉をボールに入れます。そば粉というのは、小麦粉のように白いのだと知りました。少し黄みがかかっていますが、白い粉です。水200ccを沸騰させて、上からざっとかけます。大さじスプーンで混ぜながら、頃合いを見て手でこねます。熱湯を注いでいますから、やけどをしないように注意しながら手でこねます。試行錯誤もなく、すんなりと、そばがまとまりました。水分を含むと、そばの麺の色になります。しばらくパン生地のように練って、あとは、まな板に小麦粉をふりかけて、綿棒で薄くのばします。適度に小麦粉を振りかけながら薄くのばし、包丁で切りそろえます。だいたい、円くのばした生地を、十文字に四つ切りにして、小麦粉を振りかけてから重ねて切ります。
この時、包丁は家庭用のものですから、せいぜい10cmから12cmくらいの長さにしか切ることができません。これが最大の弱点でしょうか。そばというのは、本来もっと長いものです。しかし、短いことをのぞいては、ほぼ合格点です。これを、熱湯にいれてかき混ぜながら2分ほどゆでると、手打ち10割そばの完成です。短く、ふぞろいですが、なかなか美味です。
作るべき量ですが、手打ちそばを食べに行くと、高い上に量が少ないものです。自分で作る時は、十分に満足出来る量を確保しましょう。この300グラムの粉で大人1人分と考えてよいでしょう。生地を練って玉にするところまでの作業を、2回繰り返すと、600グラムの下ごしらえが出来ることになります。これで良識のある普通の大人の3人前くらいです。
そば打ちというのは、もっと難しいものだと思っていましたが、あっさりとできました。時間もそんなにかかりません。しばらくそば打ちに、はまりそうです。ぜひお試し下さい。
10割そばの製法説明 | 写真 | 写真 | 写真 |
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ボールにそば粉300グラムを入れます。そこに200ccの熱湯を注ぎます。大さじスプーンで、しばらく混ぜます。 | |||
手で触れる程にさめると、手でこねます。こねる時間は適当です。だいたい生地がまとまる程度の時間です。生地がまとまると、適当にまるめて、乾燥を防ぐためにラップをかけておきます。 | |||
包丁、まな板、麺棒を用意します。これらは、情熱の持続と、予算によって、本格的な道具をそろえましょう。張り付きを防止するために、まな板に小麦粉をまぶします。これが、そば粉でも良いのでしょうが、小麦粉の方が手軽です。事前に用意してある、そばの生地を小分けにして使います。 | |||
必要な量を取って麺棒で薄くのばしてゆきます。あまりこつはありません。小麦粉をまぶしながら延ばすだけです。延ばし終わると、包丁と相談ですが、普通の包丁で切れる大きさまで、生地を切ります。 | |||
まるく延ばした生地を十文字に四つ切りにすると、包丁で切ることができる大きさになると思います。切った生地を重ねる時は、後に、細く切る時の圧力で生地が張り付かないように多めに小麦粉をふりかけておきます。 | |||
四枚重ねの生地ですが、意外に簡単に切ることができます。途中で包丁の面を掃除しながら作業をすると、最後までうまく切ることができます。 | |||
多めのお湯を沸かして、一気にゆでます。だいたい麺類は、短めにゆでる方がおいしいのです。1分から2分の間でなるべく短めを目指しましょう。ゆで終わるとざるに受けて、流水で洗い流して完成です。 | |||
10割そばを作るこつは、そば粉をこねる時に、熱湯を使うことです。これで簡単にそばをまとめることができます。事前に熱を加えると味が落ちるかもしれませんが、いずれにしてもすぐにゆでるので許してもらいましょう。さらに包丁でそばを切る時に、しばらくすると、包丁の刃に、そば粉が乾燥して張り付いてきます。これを放置したままだと、そばがうまく切れなくなります。途中で手を止めて、刃についたそばをこそぎ落とすと、以後もさくさくと麺を切り分けることができます。 |