浮足立つ
浮足立つとは対処すべきことにどのように備えたらよいか。ああしよう、どうしようと考えてしまうこと。それによって多くの集中力が取られてしまう状態をいう。
改めて考えてみると 例えば好意をもっている人と待ち合わせた場合。次はどうするとか、このレストランへ行こうなどと考えて判断に迷う。全集中力をそのことに割いてしまうかもしれない。例えば株を売買するとして、何を買えばよいか、値が上がっているか、下がっているか、銘柄の価値はどうかと考えて判断に迷う。多くの集中力がそのことに取られてしまう。すると結局、人は選択を迫られる局面でさまざまに思いを巡らせる。暗中摸索で不安になり精神的に疲れる。多くの集中力がそのことに取られてしまう。
ゆえに良い悪いに関わらず対処すべきことを目の前にして思いを巡らせ多くの集中力をそのことに割いてしまっている状態のことを浮足立つというのではないかと感じる。人は良いことに対しても不安を感じながら選択をしている。本来人は複数のことを意識しながら並行処理しているから、より多くの注意がひとつのことに取られてしまう状態は好ましくない。だからこそ俯瞰せよ。平常心を取り戻せという自制が求められる。浮足立ってはならないと。
例えば仕事で大きな失敗をしたり取引先が倒産しそうになるとその精神的重圧に押し潰されそうになる。その心情は「浮く」どころではなく押し潰されそうな重圧となる。逃げ出せずつま先立ちにもなれそうにない。
よって良い悪いに関わらず対処すべきことを目の前にして思いを巡らせ多くの集中力がそのことに取られてしまっている状態を浮足立つとしておこう。その状態を意識して自制することが目的である。