四条傘鉾の風景・第二番
四条傘鉾の紹介です。四条傘鉾は昭和63年の完全復活で117年ぶりに巡行に参加するようになった鉾です。かつて三十二基で行われていた山鉾巡行の三十二基目の役割を得て、新たな歴史を積み重ねています。四条傘鉾が昭和に入って復活を果たした取り組みは他の復活を待つ山鉾にとっても学ぶべき先例となりました。
四条傘鉾の説明 | 四条傘鉾の写真 | |||
---|---|---|---|---|
京都市内中心部を通る四条通に建てられる四条傘鉾。背後の風景は今風の高いビルに囲まれたものです。 | ||||
昭和60年に鉾本体を復元し、昭和63年に囃子物を復活させることで117年ぶりに巡行に参加できるようになったと駒札の説明にあります。鉾を復元してからは路上に展示する居祭という参加形態を採り、囃子物の復活を機に巡行に参加できるようになりました。お囃子は巡行のために欠かせないようです。恐らくは多くの点で綾傘鉾を参考にした復元であり、綾傘鉾と同じく鉾として原初的な形態であると説明されています。四条通は夜になると完全な歩行者天国となり道幅一杯の人の流れとなります。夜に見に行くと、ちょうどお囃子と踊りが披露されていました。揃いの浴衣に花飾りのついた笠を被った女の子たちがお囃子に合わせて踊ります。先頭の二人が長い棒を巧みに振って後に続く列になった踊り手を先導します。華やかで可愛らしい踊りです。披露する鉾町の方は我が子の参加を誇りに思うことでしょう。(練習が大変だと思いますが頑張って下さい。拍手を送ります。) | ||||
2006年は雨の中での巡行です。揃いの赤い傘をさした巡行も傘鉾では絵になります。 | ||||
四条傘鉾は綾傘鉾と違い鉾本体に担棒がついています。担棒があって傘の上には松を立てるというスタイルは山のようです。 |