1. 散髪の量

散髪の量

私が小さかった頃。横山やすし・きよしの漫才をテレビで見ました。その時のネタで、やすしさんが毎日散髪に行くと喋っていました。えっ毎日。また来よった。何切るんや。というような笑いがあったように思います。今でいえば専属のヘアスタイリストに付いてもらうのもあたり前でしょうし、要は舞台に上がるためにヘアスタイルを整えてもらうというプロ意識を語っておられたと感じます。

ところで、散髪に行くと、散髪屋さんというのは、散髪をした。すっきりしてもらった。という満足感をお客さんに与えなければならないという使命感を負っておられるように感じます。だから間隔を短めに散髪屋さんに行くと、いつもより少し短めに散髪されてしまうように感じます。それはいいんです。早めに行って、ヘアスタイルを整えてほしいだけなんです。

しかし本当は、自分の髪の毛が前回の散髪からどれぐらい伸びたのか。どれぐらい切ってもらったのか知りたいと思っています。簡単な方法があります。散髪屋さんは、髪の毛を切ると、床の毛をほうきで掃除されます。その時、塵取りにたまった髪の毛を測りに乗せればよいのです。「お客さんの散髪量は今日は85グラムでしたよ。」とか言ってもらえると、参考になります。

そんなこと忙しい散髪屋さんが量るのは難しいでしょう。そこで、タニタさんなどが計量機能付き塵取りを開発して下されば…と思っています。新たに集めた髪の毛の量だけを表示する機能があればよいでしょう。

それでわかることもあると思います。散髪には切り揃えられた髪のエッジ。角が映えることの美しさがあると思います。常に整えられたヘアスタイルで勝負する。足繁く通えば、やすしさんのようなプロ意識を誰でも手に入れることができます。もっと短いスパンで散髪屋さんへ通うことも良いと思います。開発されたタニタのはかりにグラムが表示されないほどに……。