1. 菊水鉾の風景・第二番

菊水鉾の風景・第二番

菊水鉾の紹介です。菊水鉾は京都市中京区室町通四条上ル菊水鉾町にある鉾です。菊水鉾は元治元年(1864年)の兵火で焼失し、以後「休み山」となっていましたが80年以上の時を経て昭和20年代後半に復興を遂げました。大型鉾を復興するためには鉾本体や懸装品、収蔵庫に会所と莫大な資金が必要となります。特に、その復興が昭和(戦後)になる菊水鉾は「昭和の鉾」としても鉾町のみならず市民、また地域を越えた多くの人々に親しまれています。

あるいてゆこう菊水鉾
菊水鉾の説明 菊水鉾の写真
菊水鉾の会所があるマンションから、さらに室町通を下がって鉾の側まで辿り着きます。菊水鉾は2008年までは町会所からの橋がかりで鉾に乗り込むのではなく、路面からの外部階段で鉾に上っていました。 会所下の提灯 菊水鉾に上がる階段
この路面からの外部階段方式は、鉾では菊水鉾だけの方式でした。現在は曳山の岩戸山に例が残るのみです。ちょうど鉾を訪れた時には、お囃子が披露されていました。 菊水鉾近景 お囃子を披露する保存会の人々
鉾の車輪の軸には菊の模様があしらわれています。鉾を見上げると駒形提灯には裸電球が並んでいました。雨が降っているからですが、菊の雫に見立てると鉾と一体化して見えます。このままでも菊水鉾らしくて良いように思いました。 十六弁菊の紋入り車軸 電球を照明とする菊水鉾
金色に輝く破風飾りも印象的です。この場所に菊水鉾が留め置かれている間、屋根の上には前後とも、それぞれ突き出しの雨よけが掛けられているようです。遠目からは唐破風でないように見えますね。 鮮やかな破風飾り 菊水鉾南面