郭巨山の風景・第二番
郭巨山の紹介です。中国の史話二十四孝に取材した山です。貧しさで老親と子を養うことが出来ずに思い悩んだ郭巨が老親を世話するために子を連れて山に行き穴を掘ります。そこで偶然に黄金の入った釜を掘り当てます。そのお金で子を守り親孝行も出来たという話を題材としているそうです。それは極限まで追い詰められた人の行動です。生き難い社会において子供を守るメッセージを発信していると思います。
郭巨山の説明 | 郭巨山の写真 | |||
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中国の史話二十四孝の一人の郭巨にちなんだ山であり「釜堀り山」ともいわれるそうです。この山の特徴が乳隠しという胴がけを固定する板と日覆い(屋根)にあると記載されています。 | ||||
飾り席は四条通の南側、郭巨山が据えられている北側から見て対岸やや東の建物にありました。昼間は町会所に気づかず通り過ぎてしまいました。ガラス越しに本飾りの展示を見せてもらいました。すると他のものは巡行で見られるから、この一番くじをよく見ておきなさいと郭巨山の方が仰いました。胴懸は何時でも見られるが、このくじは今しか見ることができないということです。山に取り付けられている欄縁や胴懸は宵山用であり巡行時には正装されます。 | ||||
巡行日。長刀鉾の次、山第一番の郭巨山が四条河原町に到着しました。この時間2006年7月17日朝9時52分ごろは、あいにく大雨でした。 | ||||
雨の中でも本飾りで巡行する山一番の郭巨山。左胴懸の配色鮮やかな緑が、とてもよく映えています。山唯一の日覆いの下の御神体は郭巨とその子です。日覆いと見送。絶妙な色彩の胴懸がうまく調和して非常に格好の良い山です。 |