1. 臼刃

臼刃(うすば)

ダイヤミル臼刃の図

臼式の刃(は)を「うすば」と呼ぶ。コーヒーミルの豆を挽くための部品の呼称である。私は、かねてより臼歯と書いて「うすば」と読むと考えており、そこに疑いを差しはさむことなく今日まで来ましたが、人の手によって加工された刃(やいば)であることから、天然歯(てんねんし)を意味する「歯」の字よりも、臼刃(うすば)とする方が自然な表記であろうと思い至りました。しかしながら下駄の歯という言葉があるように、それ自体がコーヒー豆をすり潰す歯であると捉えて臼歯(うすば)という表記もあって良いと思われます。検索をしても「臼刃」についての読みが明確に記されていないため、本辞書において、臼刃は「うすば」と読むと宣言しておきます。