着(つ)く
着(つ)くとは、目的地に至ること。駅に着くとはそういう状態。また決着がつくというとき、何らかの結論に至ること。あるべき場所、収まるべき場所に納まること。また水が容器に満たされて容器の蓋に接するとき、水が蓋に付くという。また別の言い方をすれば付くとは手で触れることができる状態になることをいう。また就職したり任務に配属されることを就くという。それはいい意味で機械の部品のように組織内に組み込まれて活動すること。そのものの構成部分として一体化すること。例えば味方に付くような意味と同じ。また、おまけとして足されることも付くという。「定食には、漬物が付く。」お供することも「お付きの人」などというように付くという。ペンキで汚れるようなことも着くという。また、人の心を支配することを「取り憑く」という。心を奪われることを「憑かれる」という。このように着くとは、手で触れたり、一体化したり、心を奪ったり、奪われたり、あるべき場所に納まることや至ることをいうから、交わりの隠喩にも使われる。