蟷螂山の風景・第二番
蟷螂山(とうろうやま)の紹介です。この山が題材とする中国の古典が大車に無謀にも立ち向かう蟷螂について是非とも立ち向かわなければならない局面で起ち上がった勇気を善しとしたものか、それとも全く歯が立たない無謀な行動を戒めるものか判りません。一般的には両方の意味とも真ですから両者を念頭に置きつつ、しかし気持ちは前者、必要なことには立ち向かうという姿勢を学ぶことにしたいものです。
蟷螂山の説明 | 蟷螂山の写真 | |||
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蟷螂山は南を前にして設置されています。各山鉾は17日の山鉾巡行が四条烏丸付近から出発するため、まずは四条烏丸への順路を辿るための方角を向けて立っているということでしょう。 | ||||
御神燈に押された紋は蟷螂を象ったものであり赤黒の二種類あります。 | ||||
蟷螂山のカマキリは時代がかった、からくり細工然としたものではなく現代風の写実的なカマキリとして復元されています。常に新しさを取り入れようと工夫する哲学が京都に息づいていることを感じます。また随所に金色が輝く御所車は、とても豪華に見えます。 | ||||
蟷螂山の角金具はカマキリの飾りを施した珍しい意匠です。山の四隅に羽を広げて金色に輝くカマキリが取り付けられています。 | ||||
蟷螂山の担棒です。これは御輿のように担ぐためのものではなく引っ張ったり押したりするためのものです。2006年7月15日夜8時23分。人気の蟷螂山を目当てに西洞院通は人の波です。 | ||||
カメラの設定によって夜の蟷螂山の表情が違って見えます。寂しげに写るか、輝いて写るか、同じ山でもずいぶんと違って見えます。 | ||||
夜の蟷螂山に集まる人の目にも蟷螂山は輝くか、寂しげか、映り方はさまざまでしょう。2006年7月17日朝9時56分頃に四条河原町を巡行する蟷螂山は御所車だけでなく雨と風に立ち向かって巡行しています。 | ||||
蟷螂山の2006年度の巡行順は全山鉾中4番目です。雨が激しくビニールで覆われての巡行となりました。からくりを見ることができず残念です。山の懸装品も雨天仕様です。前懸が永谷園のような垂れ幕のみです。 |