太子山の風景・第二番
太子山の紹介です。太子山は聖徳太子を祀る山です。祇園祭のすべての山の中で唯一真松(しんまつ)ではなく杉を立てるという特異性があります。知恵を授かる御守も売っているそうです。
太子山の説明 | 太子山の写真 | |||
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高辻通をしばらく進むと、南北の通りである西洞院通との交差点に到着します。ここからさらに西へ進みます。 | ||||
西洞院高辻を越えて西へ進む道すがら北側のショーウインドウには、立派な着物が飾られており、下には祇園祭の山鉾のミニチュアが並べてありました。宵山期間中こうして民家の秘宝や着物などを見物人に披露する風習を「屏風祭」というそうです。このショーウインドウを越えてすぐに、今度は道元禅師(どうげんぜんじ)示寂(じじゃく)の地という石碑がありました。示寂とは高僧の死を意味する言葉だそうです。曹洞宗を開いた道元禅師が亡くなった地ということです。京都は、少し歩くだけで様々な発見があります。 | ||||
さらに少し行くと今度は民家の片隅に何やら礎石があり、古めかしい石碑には「不老門」と記されていました。これも何か歴史的遺産かもしれませんが……。定かではありません。そして、さらに進むとようやく油小路(あぶらのこうじ)高辻の交差点です。 | ||||
油小路通の西側は元京都市立格致小学校。平成4年4月に仏光寺通東洞院東入にある京都市立洛央小学校に統合されています。現在は「京都市立洛央小学校・堀川高等学校第二教育施設」という位置づけで残されているようです。ちなみに長刀鉾から保昌山に行く途中に、洛央小学校の近くを通ってきたのですね。 | ||||
油小路をしばらく上がると、ようやく太子山に到着です。側面から見た太子山には、真木の杉が飾られています。他の山は松を飾っているのに、この太子山だけ杉なのだそうです。 | ||||
その杉たるゆえんは聖徳太子が四天王寺を建立する際に、自ら山中に入って良材を求めた逸話に基づいていると説明されています。 |