あるいてゆこう黒主山のちまきβ
黒主山のちまきの紹介です。黒主山は謡曲「志賀」を題材として平安初期の六人の和歌の名人の内、大伴黒主が桜の花を見上げる場面を山の上に表現しています。ちまきにも桜の花があしらわれています。巡行する黒主山に飾る桜の造花を戸口に挿すと悪事が入ってこないという験担ぎにも因んでいるのでしょう。売り場では「泥棒除けのちまき」と謳われていたように思います。
黒主山ちまきの説明 | 黒主山ちまきの写真 | |||
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黒主山のちまきは京都のみやげもので一世を風靡した「おたべ」とタイアップして「黒おたべ」とのセット販売もありました。黒主山のちまきの表側は特色があります。 | ||||
ちまきは十本一組であるところは他の山鉾と共通です。ちまき飾りのデザインは秀逸。黒に赤で黒主山と記された帯が際立ちます。桜の造花も緑色の針金の先を曲げて色紙の花びらで挟み接着するという簡易な方法で、うまく桜を表現できています。祇園祭のおみやげとして買って帰ると喜ばれそうです。 |