1. 基礎の土台

基礎の土台

基礎の土台とは準備すべきものの集合体であり、何事かを成し遂げるための前提条件になるもの。

リコリス・リコイルのクルミ役、久野美咲(くのみさき)さんがリコリコラジオ第9回にゲスト出演された際に発した言葉。

久野さんは優しい声質を生かした幼いキャラクターを数多く担当されている人気声優。役作りの上でキャラクターを幼く演じるための「基礎の土台」があることを述べ、精神も自身の実際の年齢よりも幼くなるように、声質も幼く聞こえるように、喋り方にも拙(つたな)さが出るように感情表現や役ごとのキャラクターを作っていく作業を長い間行ってきたことを説明された。

そのうえでクルミは喫茶リコリコで唯一ミカと対等に話せる大人として幼く演じなくてもよい設定で「いままで一番最初にあった大前提がない状態でお芝居ができると。これはもう大問題だ。となりまして、大実験。問題じゃない。実験。」として「ナチュラルな会話の素の感じ」を重視する監督の思いに依拠して相手がクルミにどう言ったかによって返し方を変えるなど創造的な仕事となったリコリコの楽しさを真摯に語っておられた。