話す
目を閉じると自分と外界との境界が暗闇として意識出来ます。暗闇の内側で人は様々な思索を巡らせます。そこに口が開くことで自身の内面の思索の断片が言葉となって他者に向かって流れ出します。脳の中だけに組み立てられた思索は、自身の行動を通じて外界に働きかける力となります。口から発せられた言葉は空気を伝って相手の耳に届くことで相手の思索に影響を与えます。このように口を開いて思索の断片を外界に放つことを話すといいます。それは汎用性があり、断片化された情報部品の放出。話す言葉は何であれ、他者の未来に向かって、その行動に影響を及ぼすことになるのです。