ゆびにごちゅうい
だいぶ以前に電車に乗っていると、高校生の女の子2人がドアを見て、「ゆびにちゅういだって」「ドアに注意だったらわかるけど、ゆびに注意っておかしいね。」と話し合っていました。
ラッシュ時の電車では、ドアに張り付くようにして乗車する人が大勢います。この警告文は、その人たちがドアが開く時にゆびを巻き込まれないようにするための注意なのです。鉄道会社によって警告文の表現が違います。
私の目撃では、学生さんが閉まるドアに指をはさまれたまま、電車が発車してしまいました。仲間の人たちに、「とれない」と笑顔で話していました。なんどかチャレンジしてようやくドアから指を引き抜いていましたがあまり悲壮感が漂っていませんでした。ゆえに閉まるドアに挟まれても、大丈夫なのだと思います。
しかし、開くドアに挟まれると非常に厳しいと思います。私は、団地のエレベーターのドアに子供が手を巻き込まれているところに何度か遭遇しましたが、(当時私も子供でした。)場合によっては、消防署の方が来て、救出作業をしなければなりません。ドアにバールのようなものを挟んで隙間を広げたりしながら、石けん水を吹きかけたりして、すべらせて引き抜くのですが、あれは後、手が紫色に変色して痛々しいものがありました。おそらく電車のドアも同じような結果を招くものと思われます。
ゆびに注意をするべきなのか、ドアに注意をするべきなのか。表現はさまざまですが、いずれにせよけがの無いように心がけたいものです。
「ゆびにごちゅうい」は近鉄の車両に記されていた文言です。インターネットには、このドアのステッカーの画像を集めたサイトがあります。ご確認下さい。→うおつ そうた氏のWebページ
鉄道会社名 | 文言 | その他記載事項 | 備考 |
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京都市営地下鉄 | とびらにご注意 | とびらが開くとき、手を戸袋にはさまないよう ご注意下さい Please be careful the doors. | その他、国民年金の写真付き広告と一体になっていたように思います。 |
近鉄 | ゆびにごちゅうい | なし | 戸が開く方向へのやじるしの中に「ゆびにごちゅうい」と書かれている。ステッカーというよりも転写しているような感じです。 |
阪急 | なし | なし | あろうことか、ドアには商業広告のみのステッカーが貼ってあり、ゆびへの注意は記載されていない。いつからそうなったのか、一時的なのか。確認日2006年3月19日 |