1. 地下鉄乗り越し

地下鉄乗り越し

例えば、京都市営地下鉄の国際会館駅から、京都駅までの乗車運賃は、(2006年2月21日現在)大人280円です。国際会館駅で京都駅までの切符を現金等で購入し、竹田駅まで乗り越した場合は、国際会館駅から竹田駅までの乗車運賃310円との差額30円を精算機で支払います。

しかし、国際会館駅から、京都駅までの定期券をもっている人が、竹田駅まで乗り越した場合は、京都駅から、竹田駅までの乗車運賃250円を支払わなければなりません。この論理は、あずき色車両の大手私鉄でも同じです。

しかし、本来定期券をもっている人は、その区間を乗車する権利を有しており、普通に考えると、乗車券の先払いまとめ買いということです。それは、鉄道会社にとっても、毎日切符を購入する長蛇の列ができたり、莫大な量のおつりの小銭を用意したりすることを考えると、できるだけ定期券ユーザーを増やす方が、理にかなっており、定期券所持人との利害は一致すると思います。だから、本来は、現金で切符を購入した人が30円の差額運賃でよいなら、定期券で乗車する人も差額の30円を支払えばよいといいたいのです。

ところが、実際には、定期券ユーザーには相当の割引を行っているので、乗り越し時は、初乗り料を支払って下さいということのようです。

地下鉄の最短区間の運賃は210円です。これを、地下鉄利用者が建設費や運営費の一部を負担するべきチャージ料と考えると、定期券ユーザーも、定期券代として1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月などの期間分のチャージ料を支払っていると思います。ですから、やはり乗り越し時は、差額徴収という発想に立っていただきたいものです。