境界線を引く
W製造株式会社から受け取った製品図面の外形寸法の読み方について、Z株式会社の同僚AとBで相談したところ、その読み方については、お互いに共通して疑問を感じる結果となった。社員AがW製造株式会社の担当者に連絡をして、読み方を尋ねたところ、調べて回答するとのことだった。社員Aは外出する予定があったので、結果は、社員Bへお伝え下さいと伝言して、社外へ出かけて戻ってから結果を聞いた。すると、社員Bは「記載された各部分の寸法を足し算した結果が製品の外形寸法です。」との返答であったという。「何を仰ってるのかわかりませんが、不明な点があれば改めてお尋ねください。」との回答であったという。その伝言に加えて、社員Bが感想的に社員Aに対して、こう述べた。「そうとしか読めませんよね。」「もう、これで、よろしいですか?」直前までは、社員BはZ株式会社の社員であったのに、いつのまにかW製造株式会社の社員の意識になってしまっている。仕事を進めるうえでは、境界線というものがある。その境界線は取引先の担当社員までを取り込んで引くものと言われている。「あなたの立場はよくわかるが、ぜひお力をお借りしたい。」ということで、直接関わりのある人を必要もなく敵に回さない配慮が必要だということだ。それなのに私はいま境界線の外にいる。人間関係とは難しい……。