1. イーインクタブレット

イーインクタブレット

イーインクタブレットの図

イーインクタブレットとは、電卓の数字みたいな影文字を表示させる液晶パネルを備えたタブレット。ただし電卓と異なるのは、型通りの数字だけではなく写真も含めて自由自在に描画できること。最大の利点は画面そのものをバックライトで発光させないため、とにかく目にやさしいこと。読書では何時間も何十時間も何百時間も何千時間も文字を追うことになる。その時に目を傷めない。資格試験を目指すなら、1000時間は画面に向き合う必要がある。普通の液晶画面をそこまで凝視すれば目の健康を損なうに違いない。だから長時間画面に向き合う人はきっと、イーインクタブレットを使うべきだろう。

参考書に多いB5型の本をかろうじて読めるように表示するためには、8インチ以上の大きさが欲しい。しかし、大きすぎると持ち運びに不便だし、価格も高価になり過ぎる。だからといって5インチや6インチでは小さすぎて文字が読みにくい。ゆえに現時点では7.8インチのBOOX Nova2を選ぶことにした。本体は何となく安心感でSKT㈱で購入。付録につけてもらったミヤビックスの液晶保護フィルムは秀逸で一択と実感。しかし不器用なのでうまく貼れず。ただし、タブレットは使い倒すために存在するものだし、傷だらけになってもよい。うまく貼れなくても味があって妙に納得できる。個人的にはタブレットを裸で使いたいため、幡ヶ谷カバン製作所 CLUTCH FIT mini 7~8インチ用のスリーブケースを購入。これがジャストフィット。ただし、BOOX Nova2は縁がプラスチックのため、軽い衝撃を与えた程度でも実用に支障ない程度に縁に亀裂が入ることがある。おそらく落下させると致命的打撃となりそうだから、心配な方はケースをつけて使う方がよいかもしれない。

タブレットで本を読むという感覚は、読み進める実感がないのではないかと想像していたが、それは全くあたらない。%表示、残り時間表示など工夫もある。しかも、一つの本の側(がわ)をずっと使って本を読み進める感覚だから、かえって愛着も湧いてくる。簡単に本を切り替えることができて、中断も思いのままなのがよい。

BOOX Nova2はそれなりに重いので両手で支えて読んだ方がよいが、Kindle Unlimitedサービスと組み合わせて本機を使えば、それまで考えも及ばなかったほどの知識の源泉を手に入れたという実感がある。アマゾンの連想広告の技術で、読書の幅を広げることができるうえに、どれだけ本を読んでも空間占有を伴わないという安心感がある。世界中の人を知的に目覚めさせるという壮大なアマゾンの実験に乗らない手はないように感じた。