子路第十三(329)論語ノート
子曰。剛毅木訥。近仁。
子曰く。剛毅、木訥は、仁に近し。
剛。毅。木。訥。木は、朴の仮借のように思います。剛は、鋼の固さ。毅は、猪のような押しの強さ。朴は、飾り気のなさ。訥は、口数の少なさをそれぞれ表します。この言葉のうち、剛毅と木訥は、同じような意味を重ねた熟語と考えて、剛毅は、意志が強いこと。木訥は、飾らず口数が少ないことを表すと考えます。これを続けていうと、「意志が強く、飾らず口数が少ないのは仁に近い。」これを逆にいうと「意志が弱く、うわべを飾ってペラペラとしゃべるのは仁に遠い。」