1. 解った

解った

解ったとは、過去の経験と今の経験が意識のうえで繋がることで得られる快感。つまり、初出の事項を解ることはできない。しかし、構成部分の経験の照合もある。問題集を答えを見ながら解く。二回目に解いた時に、すべてではないものの一回目の記憶が繋がる。それを解ったという。三回解く。さらに記憶が繋がる。さらに解ったという。こうして、答えを参照しながら理解を深めていくことで、先人が長い年月かけて発明したり発見したことを結果として効率的に解っていくことを学習という。知的な創造。新たな発明や発見が、時代の最先端での脳の営みだとすれば、ほとんどの学習は、反復学習による照合作業なのではないだろうか。つまり記憶の領域。暗記の領域ではないだろうか。こうして照合作業を繰り返せば、何事も解ることができる。