みみずレスキュー鯛(たい)
雨降りの翌朝、乾いたアスファルトの道に大きなみみずが立往生していることがあります。立往生とはいうものの、まだ命に別状のない状態のことが多いです。雨で土が柔らかくなったところで大移動の途中、誤ってアスファルトの上に出てしまったのでしょう。数時間、土に戻れずにいるうちに表皮が乾燥し始めて動けなくなっているのです。通勤途中とはいえ、もし自分が見過ごせば、みみずは乾燥してミイラ化してしまいます。そういうときのために鞄にレスキュー隊ならぬ「レスキュー鯛(たい)」を常備します。お寿司についている金魚の醤油差しに水をいれたものです。レスキュー鯛を2~3匹使って表皮が乾燥し始めているみみずに素早く水分補給します。そして指でつかんで土のある草むらへ逃がしてあげます。指はちょっと…という方には、鞄に割り箸の常備もお勧めです。みみずさんにも命があります。どうぞ長生きされますように。みみずの恩返しがあるかもしれませんよ。