だんまり
取り調べに対して黙秘することをいう。黙りに「ん」を挟んで引き延ばす意味を込めたうえで、黙っている状態を馬鹿にする言葉。「まただんまりか。」などという。
黙らせる側が教師で黙る側が生徒の場合など、生徒は威圧や蔑みや一方通行の問いかけなどに答えを見出せずに黙る場合がある。原因が理解できずに「まただんまりか」などと発する側は、それが人を蔑む言葉であることを知らなければならない。
ところで悪いことをしている人が意図的にしゃべらないことも「だんまり」という。例えば警察官が被疑者を取り調べようとしている時に被疑者が黙秘したとする。すると警察官が「だんまりを決め込むつもりか」などと使う。このとき警察官は被疑者を馬鹿にして「だんまり」と言っているわけではない。黙秘されている事実を述べているだけだ。(当然に被疑者が犯罪者と決まっている訳ではない。)
ここで最初の話に戻る。生徒が何故馬鹿にされていると感じるのか。それは心無い話し方をされることが取り調べのように感じられるからだろう。教師の側は生徒を馬鹿にしているのではない。取り調べているだけだ。ここにだんまりの核心がある。生徒は人として扱われたいと望んでいる。だから馬鹿にされていると感じるのだ。