黄金のゆで卵といえば、殻をむいた時に、白身と黄身が完全に混ざりあった状態のゆで卵のことです。そのようなゆで卵をつくることができるでしょうか。以下研究いたします。
この卵の白身と黄身を混ぜ合わせる課題に対処する方法について、私は10年以上前から、研究を行ってきました。卵を高速回転させることで、殻を割らずに、中身だけを攪拌させることができるのではないかという視点から、実験を重ねてきました。
過去の失敗事例では、原動機自転車の、前輪のホイールに卵をガムテープで固定して走行させて見ましたが、無惨にも、卵は割れてしまいました。
その後、二槽式洗濯機の脱水槽で回転させる方法を試みてきました。何度かの実験を行いましたが、これまで中身が混ざりあうという成功事例がありませんでした。卵の黄身は、白身に保護されており、そのままの状態では、高速回転させても、黄身は保護されたままなのです。
そこで今回は、卵に穴をあけて、黄身と白身が混ざりやすいように、あらかじめ黄身をつぶしておくという実験を行いました。その脱水槽を使った実験のレポートを公開します。
ゆでたまごの製法説明 | ゆでたまごの写真 |
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まずは、卵を用意します。 | |
卵に針で穴を開けます。針を使うと、簡単にきれいな穴を開けることが出来ます。 | |
針を使って、黄身に穴を開けつつ、何度か回転させて、中身を軽く混ぜ合わせます。 | |
卵の針穴には、小さいラップを置き、その上からガムテープを貼ります。ラップを置くのは、直接粘着部分が卵の中身にふれることを避けるためです。ラップは、食品用として広く利用されている実績がありますが、ガムテープの粘着部分は、口に入れるものではありません。穴をふさいで次の作業に備えます。 | |
卵を、エアーキャップで巻き付けて保護し、エアーキャップは、輪ゴムで束ねます。 | |
さらに、上下から、タオルをあてがい卵を保護します。タオルも輪ゴムで止めます。 | |
脱水槽に入れて、5分間回転させます。結果は、写真の通り、卵が割れてしまいました。失敗です。実は、脱水槽に入れる際に、卵が脱水槽の中心に来るように、さらに周囲にタオルをおいて保護するのですが、回転によって、卵に、外側から無理な力が加わることによって割れてしまうようです。 |