動物園
見学に訪れる者の好奇心を満たすために、世界の動物を一定の敷地内に集めて飼育・展示する施設や公園をいう。それら動物の観察を通じて相対的に人間自身をも知ることができる教育の場となる。新たな発見は人の感情を豊かにする効果がある。そのため親や、おじいちゃん、おばあちゃんが子・孫を連れてゆく場所になっている。その運営を通じて希少動物の種の保存に役立ち、動物の調査・研究の拠点ともなる。また、パンダの例にみられるように個人では飼育できない人気の動物を多くの人々で共有する場所でもある。園内には、動物を囲うために設けられた檻(おり)がある。日頃は意識していないが、実はそれらは人類を制約する檻が可視化されたものかもしれない。現代人が仮想現実から目覚めて、自分の生き方を見つめなおす可能性が散りばめられている場所。そこでは、ゆっくりとした時間が流れており、心の安らぎを得ることができる。