悩んだって仕方がない
右に転ぶか、左に転ぶか、相手の判断を待つ必要がある場合。結論を想定したって仕方がない局面があります。そんなとき、眠れないとか、堂々巡りに悩んだって仕方がないのです。自分がいま存在して、そのことを成し遂げることが天命であれば、何に依っても妨げられることはありません。ゆえにいま悩んでも何もできないときには、そのことを脇において、ゆっくり睡眠を取ったり、違う作業をすることが得策です。そして明日、事の成り行きをみて対処すればよいのです。それが試みながら前に進むということでしょう。「子曰く、天、徳を予(われ)に生ぜしならば、桓魋(かんたい)、其(そ)れ予を如何(いかん)せん。」「子、匡(きょう)に畏(い)す。文王、既に没し、文、茲(ここ)にあらずや。天の将に斯文(しぶん)を喪(ほろ)ぼさんとするや、後死(こうし)の者、斯文に与(あず)かるを得ざらしめん。天の未だ斯文を喪ぼさざるや、匡人(きょうひと)、其れ予を如何せん。」