言っていいこと悪いこと
他人の個人情報を日常会話から聞き出して、それを言いふらしてしまう人がいる。また他人の個人情報を日常会話から悪気なく聞き取ってしまう人もいる。それらは若気の至りという側面がある。例えば、純粋に相手の経験を知りたいと思うこともある。相手のことを誇りに思う気持ちを背景にして、他者に情報を紹介してしまうのかもしれない。また親近感を持つあまり家族の間でそうであるように情報を共有しようと思うのかもしれない。しかし人生を重ねてくると、経済的に苦労をしたり、子供の成長の悩みに直面したり、個人では乗り越えられない自己成長の壁に突き当るなどして、苦しみ、悲しみを経験する。すると、触れてはならない物事の一線を自然と理解する。そういう人生経験を踏まず、成長を経ずに来てしまうと、言っていいことと悪いことの区別をつけることができない。そうだとすれば、苦しみや悲しみも人生にとって必要なことだと知る。