日本語辞書

自由に発展する日本語辞書

TOP→フロントフォーク

フロントフォーク

オートバイの前輪を支える支柱。前輪が捉える路面の凹凸による衝撃を収縮構造によって減衰させる機能を持っている。前輪ブレーキを掛けた際には、オートバイが進行し続けようとする慣性力を捉えて収縮し、車体を前傾化させて車重を適度に前輪に伝える役割を担う。この結果、前輪の接地面の摩擦抵抗を大きくし、安定制動に役立っている。

むかし、今思えば無謀にも400tのオートバイのフロントフォークのオイル交換を行ったことがある。フォークパイプ底部の固定ボルトなどをどのように着脱したのか記憶が定かではないが、作業は順調に進み、フォークパイプを引き抜くことでオイルシールを抜き取ることができた。しかし、オイルを交換してからオイルシールを打ち込むのにどうすれば良いか数日間悩んだ記憶がある。同径のものを圧入するためには均等に力を加える必要があるため専用工具が必要となる。当時はインターネットなども一般的でなかったので情報も入手できなかったが、たまたま手元にあった雨どいの塩ビパイプを20センチ程度に切断して、さらにC字型に円筒面を切ることで、フォークパイプに合うように自在に径を絞り込むことができることを発見した。塩ビパイプには柔軟性があるということだ。結果、塩ビパイプを上下にスライドさせて均等に力を加えて打ち込みに成功。当時は画期的だと思ったものだが……。

辞書関連項目



更新記録