もう、20年くらいは「つくし」を見ていなかったかも知れません。2006年3月5日日曜日に、公園へ子供とともに遊びに行きました。気温もさほど低くなく、太陽も出て、手袋もいらない程度の過ごしやすい午後でした。「つくし」は、芝生の公園の端っこの方にちょこちょこと顔を出していました。昔は、つくしを食べたものです。どこにでもあるものと思っていましたが、長い間、その姿を見ることはありませんでした。3月6日が二十四節気の一つである啓蟄(けいちつ)でした。虫がはい出してくるような意味だそうで、春を告げる季節の節目にあたるようです。この時期には、またつくしを探しに行こうと思います。
つくしを見つけたので、少しだけ土ごと摘んで来ました。つくしはスギナの胞子茎ということです。現時点で栽培を継続中です。子供が霧吹きで水をやっています。私はつくしが、大きくなってスギナになると思っていたのです。つまり竹の子のようなイメージを持っていました。しかし、栽培していると、つくしは、胞子をとばすと萎れてきます。このまま観察を続けると枯れてしまうと思います。おそらく、つくしは胞子をとばす役割を担っているスギナの器官なのでしょう。
つくしの横からスギナの芽が出ています。スギナは、雑草系だと思います。踏まれてものびてくるような類のものでしょうから、栽培は容易だと感じています。聞くところによると、つくしが花粉症に聞くとか?つくしが効くということは、スギナが効くということかもしれません。花粉症の妻に煎じて飲んでもらいます。
早速、仕事の帰りに夜の公園に立ち寄って、つくしを摘んで来ました。街灯の明かりがぼんやりと届く程度の暗がりの中で、しゃがんでつくしを探すさまは少し滑稽ですが、これも実験のためです。ようやくある程度収穫できました。家では妻が湯がいてぽん酢で食べていました。効果やいかに。
つくしを食べた翌朝、相変わらず、調子が悪そうな妻でした。結果的に、諦めて耳鼻科に行くことになりました。つくしが彼女を耳鼻科に向かわせたのかもしれません。